日本の警察官は交通事故の抑止のため、日々交通取り締まりに従事しています。
車を運転する方の中には運転中に交通違反で捕まり、違反金を支払ったり減点されたりした方もいるのではないでしょうか?
- 警察に交通違反で捕まりたくない人
- 警察が取り締まりの際に見ているポイントを知りたい人
この記事ではインスタグラムでフォロワー3800人超えの私が、知り合いの警察官から聞いた交通ルールやリアルな交通取り締まり事情を紹介します。
- 警察官が取り締まりで見ているポイントやよく捕まる違反
- 交通違反の基準や知っておきたい豆知識
- 捕まりたくない人が気を付けること
この記事を読むことで、警察官が交通取り締まりの際に着目しているポイントを知ることができ、警察に捕まらない運転ができるでしょう。
知り合いの警察官から交通取り締まりのリアルな事情をお聞きしました!
悲惨な事故をたくさん見てきたので、皆さんには安全運転をして欲しいです…
警察官が取締で見ているポイント
警察官の方は闇雲に交通違反を探してパトロールをしているわけではありません。
交通取り締まりの際に警察官は、以下のようなポイントを見ています。
- 交通量の多い道路(幹線道路)
- 標識があるところ
- 信号のない横断歩道があるところ
他にも交通違反や職務質問で車を止めた際、免許証と車検の有効期限は必ず確認します。
車検を受ける義務は道路運送車両法により定められており、違反すると「6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金」に課せられます。
車検については以下の記事で流れや、用意する物など詳しく解説しているので参考にしてください。
お得に車検を受けられる方法も紹介していますよ!
交通量の多い道路
交通量の多い幹線道路は必ず交通取り締まりの対象になります。
主に取り締まりの対象になる違反
- 速度違反
- 携帯電話
- 信号無視
- シートベルト・チャイルドシート
- 二段階右折
幹線道路は車が多く、事故が多発します。速度を出している車が多いので命に関わる事故を防ぐためにも厳しく取り締まっています!
国道などの幹線道路は、一つの事故が取り返しのつかない事態を招きます。
指定速度を守って安全運転に努めましょう。
道路標識があるところ
警察官は道路標識があるところもよく見ています。
道路標識関係でよくある違反
- 右左折禁止
- 侵入禁止(一方通行)
- 一時停止違反
- 駐車違反
小学生の通学の時間帯などに時間指定がかかっている場合もあります!
自動車学校で教習を受けて免許を取得しているからには「標識の意味を知らなかった」という言い訳は通じません。
ドライバーとしてハンドルを握る以上は道路標識の意味をしっかり理解しておきましょう。
【道路標識の一覧】
引用:国土交通省
信号のない横断歩道があるところ
信号機が設置されていない横断歩道は、歩行者を保護するために重点的に取り締まりをしています。
警察官が主に見ている違反は、最近認知が広がってきた歩行者妨害です。
横断歩道は道路交通法第38条により「道路を渡っている歩行者」「道路を渡ろうとしている歩行者」がいる時に、車は横断歩道の手前で一時停止して歩行者を優先的に渡らせることが定められています。
歩行者と車との接触事故は、歩行者に甚大な被害が出る恐れがあります…
横断歩道がある道路では減速して、歩行者がいたら止まれる速度で走行しましょう。
警察官から聞いたよく捕まる違反TOP3
日々の業務で交通取り締まりをしている警察官から、よく捕まっている違反についてお聞きしました。
【よく捕まる違反】
違反名 | 点数 | 違反金 |
---|---|---|
一時停止違反 | 2点 | 7,000円 |
最高速度違反 | 一般道路の場合 15キロ未満 1点 15~19キロ 1点 20~24キロ 2点 25~29キロ 3点 | 一般道路の場合 15キロ未満 9,000円 15~19キロ 12,000円 20~24キロ 15,000円 25~29キロ 18,000円 |
通行禁止違反 | 2点 | 9,000円 |
ここでは、よく捕まる3つの違反が成立する基準とドライバーさんが気を付けるべきことについて解説します。
今まで知らなかったこともあると思うので、今後運転するうえで意識してください!
一時停止違反
違反名 | 点数 | 違反金 |
---|---|---|
一時停止違反 | 2点 | 7,000円 |
一時停止違反は最も見られる違反です。
道路交通法第43条において、一時停止の道路標識等があるところでは一時停止することが定められています。
街中のさまざまな場所で見かけますね!
そうですね!一時停止のある場所は、きちんと止まらないと危険な場所です。
一時停止のある場所では、タイヤが完全に止まる必要があり「止まったつもり」は通用しません。
速度を落として徐行するも、停止線の手前で完全には止まらない方が多いです…
また、停止線を超えて停止される方も多いみたいですが、正しくは停止線の手前で止まる必要があります。
飛び出して歩行者や自転車とぶつかったら大惨事ですね…
一時停止場所では停止線手前で完全に停車し、一呼吸置いてから安全確認をして発進しましょう。
最高速度違反
違反名 | 点数 | 違反金 |
---|---|---|
最高速度違反 | 一般道路の場合 15キロ未満 1点 15~19キロ 1点 20~24キロ 2点 25~29キロ 3点 | 一般道路の場合 15キロ未満 9,000円 15~19キロ 12,000円 20~24キロ 15,000円 25~29キロ 18,000円 |
パトカーやレーダー式の機械で速度取り締まりをしている風景を、見たことがある方は多いと思います。
速度取り締まりは長い直線道路や、国道などの幹線道路でよく行われています!
違反金や点数は速度によって変わってきますが、一般道路では30キロ超過すると赤切符の違反となり、6点と10万円以下の罰金となってしまいます。
6点だと1発で免許停止ですね…
はい。ちなみに、ほとんどのオービスは光った時点で赤切符での処理となるので注意が必要です!
速度違反は事故をしたときに被害が大きくなる重大な違反です。
指定速度で走行していれば防げた事故もあるので、ドライバーの方は定められた速度を意識して運転してください!
通行禁止違反
違反名 | 点数 | 違反金 |
---|---|---|
通行禁止違反 | 2点 | 9,000円 |
通行禁止違反は気づかずにやってしまう方が多い違反です。
通行禁止場所は必ず標識が立っていて、一見して通行禁止であることが分かるようになっています。
通行禁止違反例
- 右左折禁止場所を曲がった
- 一方通行場所に侵入した
- 歩行者専用道路を走行した
標識の下に時間帯での規制が記載されているところも多く、初めての道では特に注意が必要です。
初めての道であっても、運転するからには責任が伴います。
運転中は視野を広くして、道路標識を確認することが求められます。
知らずにやっているかも!?意外と知られていない違反行為の基準
あなたが運転中にしている何気ない動作や判断は、道路交通法に違反している可能性があります。
- 【歩行者妨害】歩行者がいたら絶対優先
- 【携帯電話】一瞬でもアウト
- 【駐車違反】トレイに行っていたは通じない
厳しいようですが、知らなかったは通用しません…
この記事を見てくれている方は、きちんと交通ルールを理解して捕まらないようにしてくださいね!
【歩行者妨害】歩行者がいたら絶対優先
歩行者妨害は「横断歩道を渡っている歩行者」「横断歩道を渡ろうとしている歩行者」がいる時に、車が横断歩道の手前で一時停止せずに通過することで成立します。
注目すべきは横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいる場合です!
歩行者が横断歩道を渡らず手前で止まっている場合でも、車が先に通過してしまうと歩行者妨害になります。
特に対向車が止まっている場合や、渋滞で歩行者が車に隠れて見えない場合は注意が必要です。
歩行者に気づかなかったでは済まされません…
横断歩道を通過する時は、すぐに止まれる速度でゆっくりと走行するように心がけましょう。
【携帯電話】一瞬でもアウト。使うならハンズフリーで
携帯電話は一瞬であっても運転中に手に持って通話や操作などをすると違反になります。
携帯電話の違反例
- 運転中に携帯を手に持って通話する
- 運転中に携帯を手に持って操作する
- 運転中に携帯を手に持って表示画面を見る
重要なポイントは「運転中に携帯を手に持って」という点で、ハンズフリーであれば違反には該当しません。
信号待ちなどの駐車中に携帯を触るのは違反にならないみたいです!
よくある違反例として「運転中に着信が入ったので携帯を手にとって誰からか確認した」「運転中に時間を確認するために携帯を手にとって画面を見た」というのがあります。
時間は短くても、運転中に携帯を手に持って何かしらのアクションをとることが違反になるんですね!
携帯電話を見ながらの運転は前方不注意となり事故に直結するため、令和元年12月から「違反金18,000円」「点数3点」の重い違反となっています。
自分と相手の命を守るためにも絶対に運転中は携帯を操作しないでくださいね!
【駐車違反】標識は絶対。トイレに行っていたは通じない
駐車禁止違反の標識で定められているからには、駐車禁止場所に車を駐車することはできません。
車の止め方には「停車」と「駐車」があります!
車の止め方の違い
停車…車に乗っているか、直近に運転手がいて直ちに移動できる状態
駐車…運転手が車から離れており、直ちに車を動かせない状態
駅前などは多くの場合”駐車違反”の取り締まりです。
よくある違反例
- 人を迎えに来たが、待っている最中にトレイに行きたくなり車を離れた
- 車を離れて駅の中まで迎えにいった
駐車禁止場所で車を離れると直ちに車を動かせない状態になるため「短時間だから大丈夫」と考えないことが大切です。
車を停車させる際は、車から離れないように気をつけましょう!
警察官から聞いた知っておきたい豆知識
ここでは交通違反として警察に止められた時に、知っておきたいことを紹介します。
- 交通違反で止められると基本的に言い逃れはできない
- 交通違反として止められた場合、免許証の提示義務がある
免許証を提示しないと逮捕されることもあります。
交通違反で止められると基本的に言い逃れはできない
警察官が違反と判断して車を止めた以上は、言い逃れはできません。
私たちは適当に止めている訳ではなく、明確に違反と判断して止めています!
切符を切られたくないからと嘘をつくのは絶対に避けてください。
違反を認めないと否認事件として扱われ、裁判になる可能性もあります…
ただし、警察官も人間なので本当に違反の心当たりがない場合はきちんと説明しましょう。
交通違反として止められた場合、免許証の提示義務がある
警察官に免許証の提示を求められた場合は、必ず免許証を提示するようにしてください。
警察官に交通違反として止められた場合、運転手には免許提示義務が発生し、警察官の説得に応じずに免許証の提示を拒み続けると逮捕される可能性があります。
免許証を見せないと逮捕されてしまうんですね…
腹が立つかもしれませんが、法律で定められているので免許証の提示をお願いします!
捕まりたくない人が気を付けるべき3つのこと
交通違反で捕まらないために、運転中に気を付けておくべきことがあります。
- 速度を出しすぎない
- 広い視野を持って標識や道路表示を見る
- ながら運転は絶対しない
上記の内容を普段から意識していれば、交通事故や違反をする確率を下げることができるでしょう。
当たり前ですが飲酒運転は絶対にだめですよ!
速度を出しすぎない
普段から速度を出し過ぎないことが大切です。
車速度を落とすことで、視野が広がり道路標識などがきちんと確認できるだけでなく、歩行者が不意に飛び出してきたり、道路上に落下物が落ちていたりしている場面でも止まることができます。
ゆっくり走っていれば大事にならなかった事故はたくさんあります…
また、速度を出しても信号待ちや他の車の影響で、到着時間が数分しか変わらないということはよくあることです。
速度を出しすぎて警察に捕まると逆に時間がかかりますよ…
走行速度を落として、心に余裕をもった運転を心掛けましょう。
広い視野を持って標識や道路表示を見る
目の前だけに集中することなく、標識や道路表示、歩行者の有無などを確認できる広い視野を持って運転することが大切です。
よく目の前だけに集中していて「歩行者に気づかなかった」「道路標識あったんだ」と言う方がいるようです。
特に初めての場所では、視野が狭くなりがちです…
事前にルートを確認しておくことや、速度を落とした運転をすることで、ゆとりある運転をしましょう。
ながら運転は絶対しない
運転中は集中力を保つために”ながら運転”は絶対にしないでください。
ながら運転とは「スマホを操作する」「カーナビを操作する」「新聞を読む」など、運転中に運転以外の集中を要する動作を行うことをいいます。
ながら運転は危険を察知するのが遅れるため非常に危険です…
運転中は運転に専念し、安全を最優先にすることが重要です。
まとめ
この記事では現役の警察官から、交通ルールについて聞いたことをまとめました。
警察官は交通取り締まりの際に以下の点に着眼しています。
- 交通量の多い道路(幹線道路)
- 標識があるところ
- 信号のない横断歩道があるところ
また違反車両を停止した時には、必ず車検の有効期限を確認しているため、車検切れに注意が必要です。
車検は上手に受ければお得になりますよ!車検をお得に受ける方法はこちらの記事で解説しています!
警察官に交通違反で捕まりたくない人は以下の点に気を付けることで、交通違反をしてしまう可能性が低くなります。
- 速度を出しすぎない
- 広い視野を持って標識や道路表示を見る
- ながら運転は絶対しない
この記事をきっかけに普段なんとなくしている運転を見直して、交通事故や違反をしないために気をつけましょう。